(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年4月28日水曜日

懐かしのフラメンコホテル

ナイル川の中洲ゲジーラ島ザマーレク地区にあるフラメンコホテルに用事があって行ってきました。便利な場所にあって、日本のビジネスホテル並のお手頃な値段のせいか、日本人ビジネスマンや技術者がよく使います。

私も過去何度か泊まったことがあります。一度は、ここに泊まりながらアパートを探して、結局フラメンコの真ん前のビルのアパートを借りて住んだことがありました。ビルの下には高級スーパーの「メトロ」があります。そんなわけで、この界隈はよく知っています。

フラメンコのベルボーイのマムドゥーフさんとも数年ぶりに再会しました。前はもっと毛があったのに。

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