(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年4月28日水曜日

大学院1年生の授業終了

イスマイールのカイロ出張もあと10日をきりました。今日で大学院1年の言語学の講義が終ったので、院生諸君と記念撮影です。ミナちゃん(男性)、お姉さま方から可愛がられているんだか、いじめられているんだか・・・。



















今日もたまたまアラーッさんを写すチャンスを逃しました。彼ら1年生は、ほとんど皆社会人経験があります。ミナちゃんとイヤホーンのプラグを鼻に入れて通信中。


ここの大学院のシステムは日本と違って、2年間の課程を修了してから論文を提出するんです。課程が終わってからか、2年が終わりそうなころから論文を書き始めます。その厳かさはPh.D.並みですが、この制度は変えなくてはなりません。学位はもっとさっさととらなきゃだめ。その後の人生がかかっているんですから。みんな、今度会ったときは修士になっていてください。





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