(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年4月24日土曜日

イエメン料理

今日はカイロのMohandeseen地区のイエメン料理店へ行ってきました。店名は「ハドラマウト」。イエメンの地名です。あのオサーマのビンラディン一族はハドラマウトの名家です。イエメンはアラビア半島の南部に位置する国ですが、GDPが低いので、カイロにはイエメンからの出稼ぎ者が大勢います。

このレストランのイエメン料理は、アラビア半島全域で出される「カブサ」。飯の上に肉がドーンとのっている単純明解な料理です。山羊のカブサを頼みました。

























トマトソースをかけて、唐辛子と生タマネギを薬味に豪快に食べます。















耳のような軟骨のような部分は硬くて食いちぎれませんでした。お皿の中央右上のゼンマイみたいな切れ端は山羊の尻尾です。味は?う〜ん・・・山羊です。

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