(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年3月30日火曜日

ドッイーでパスタ

カイロ市内のザマーレク、ドッイー、マアーディーに店舗をもつパスタレストランDido's Al Denteのドッイー店です。安くておいしいパスタとピザを味わうことができます。パスタも数種類そろえています。
















店名でAl Denteと謳っていますが、茹ですぎです。でも、どのパスタソースもとてもおいしいです。

こちらはサーモンクリーム・スパゲッティーです。
















こちらは、4種のチーズのピザで、チーズ本来の味を味わうことができます。塩辛いですが。

君たちは何匹なんだ?(その2)

イスマイールのアパートに食事に来る白茶の猫は、実は3匹でした。黒猫はクロちゃんの1匹です。

オリジナル・チャーちゃん      貧相チャーちゃん

        
どう猛チャーちゃん



クロちゃん

2010年3月26日金曜日

君たちは何匹なんだ?

アパートのベランダに来る黒猫と白茶猫に餌と水を与えているのですが、てっきり2匹だと多い、前者を「クロちゃん」後者を「チャーちゃん」と呼んでいました。警戒心が強い野良猫のため、人間に近づいてくることもなく、良く観察する機会もなかったのですが、今日はさすがにわかりました。2匹のチャーちゃんが同時に来たのです。それどころか、今まで撮った写真を見ると、もう1匹いそうです。つまり「チャーちゃん」とはグループ名だったのです。

と言うことは、「クロちゃん」も複数か?

カイロのアジア料理

全般的に言って、豚肉を使わないせいでしょうか、カイロのアジア料理の質は高くありません。その中でも、比較的人気の2店を紹介します。

まずは、スフィンクス広場(アハマド・オラービー通りの起点)Amoun Hotelの地下にある韓国料理のPaxy。ここは、無料の韓国風お通しというか突き出しの質が高いです。白菜キムチや大根キムチ(ガグデギ)はなかなかです。勿論お代わりもできます。















次は、郊外のマアーディーとカイロ中心地のセミラミスホテルにある、タイ料理店 Bird Cageです。こちらの料理は日本並の値段になりますが、アジア料理の食材の入手が難しいエジプトで、エジプト風ではなく東南アジア風の味が出ています。メニューには、各品の辛さが辛子の数で表示してありますが、タイ人には物足りない辛さでしょう。ランチ時には、スープ、前菜、主菜、デザートのチョイスがある「BENTOメニュー」がお得です。

こちらは、前菜のタケノコのサラダです。カリカリのビーフがおいしいです。
















あえて、タイ料理ではなく、マレーシア料理を頼んでみました。もともと、どんな料理でもエジプト風になりがちなエジプトで、ここのシェフはタイとマレー料理の区別をどうつけているか。

むむっ、マレーシア風カレーは、さらさらの辛さとショッツル風味が、なかなかのマカナン・ムラユの雰囲気を醸し出しています。

















こちらはマレーシア風やきそばです。マレーシアやシンガポールで出しても、現地人が怒らない範囲の仕上がりで、クワイイス(エジプト弁でGood)。でも、これらはマレー半島では屋台料理でお値段も十分の一なんですけど。

2010年3月23日火曜日

4年生

アインシャムス大学日本語学科4年生の面々です。左から、マルティン、ルディー、キティー、松ミラ、ユーティン、デミ子、ユータ、ヘバ、モーメン、ヤッソ、ドゥドゥ、イスマイール、ハムザーウィ、ミナ

新装開店の「おすし」

アパートのすぐ近くに1ヶ月程まえに寿司屋ができていました。その名も「O Sushi」。オーナーはフィリピン人で、ここを基軸にカイロ市内にブランチを展開する「予定」だそうです。作成中のHPはhttp://www.osushi-osushi.com/です。

ネタの新鮮さや握り具合は、日本のスーパーで売っているパック寿司のレベルはクリアしています。アルコール類はおいていないので、飲みながらつまみたい人は、テイクアウト。カウンターにデジタルディスプレイがあって、全商品93品の写真を見ながらオーダーできるというふれこみですが、1画面は1品しか表示できず、画面間は順番に移動のみでジャンプ機能はないため、第1品目から50品目まで飛ぶのは大変で、×。輸入税が高くつく中で、日本製醤油を使っているのは、○。
















すみません。お腹がすいていたため、写真を撮ることに気付いた時は、これだけになっていました。今まで2回行きました。フィリピン人オーナーが握ってくれた時は、太巻きをサービスで出してくれましたが、エジプト人の板さんからはサービスなしでした。


2010年3月22日月曜日

クロちゃんとチャーちゃん

今朝もクロちゃんとチャーちゃんが朝ご飯を食べにやってきました。

2010年3月20日土曜日

ドッイーの町

アパートのある「ドッイー」は、カイロ在住日本人には「ドッキー」と呼ばれています。これは、「ドッイー」のローマ字表記「El Dokki」から定冠詞の「El」を無視したかたちに端を発します。ところが現地カイロ人は、「イッドッイー」と発音します。これは「k」の部分の子音が、正則アラビア語では本当は「q」の音で、エジプト人はこの音を声門破裂音(アッと言う時のッの音)で発音するからです。

まずは、カイロ市営地下鉄のドッイー駅です。
















乗車運賃は一律1ポンド(16円)です。最近一部の路線で規則が変わり、車両中央部扉は乗車専用、両端の扉は降車専用となりました。守らない人もいます。

こちらは、大通りの風景です。特に高級な地域ではありませんが、いろんなお店があって便利です。















こちらは横丁。

香辛料屋さんです。東南アジア諸国やインド亜大陸とはちがって、アラブ諸国はチリ文化圏ではありません。エジプト人も辛いものは苦手です。


















100%天然果汁のジュース屋さんです。



2010年3月16日火曜日

クロちゃんとチャーちゃん

我が家にごはんを食べに来るクロちゃんとチャーちゃんです。名前は勝手につけました。クロちゃんは、ごはんを食べるだけではなくて、夜はバルコニーで寝ています。

エジプトと言えばピラミッド

○浜○立大学の派遣団が3月12日にカイロに到着しました。12日は市街地の散歩とエジプト料理店。13日はピラミッド観光、エジプト博物館見学、九州大学カイロ事務所訪問、郊外型大ショッピングセンター見学、屋台で夕食、14日がカイロ大学表敬訪問でした。

それで、久しぶりにピラミッドを訪れる機会となりました。










美容院です

前回、カットだけしてもらった店で、またカットだけしてもらう。それを友人に写真に撮ってもらう。それだけのはずだったのに、顔のスキンケアやらなにやらが始まり、予期せぬ展開へ!気付いた時は、あれ?ヒゲないじゃん。









寿司ブームの中で

カイロはちょっとした寿司ブームのようで、この数年で寿司をつまめる場所が増えました。その中でもここJO SUSHIは老舗格となります。

街中のチェーン店のように日本の寿司からかけ離れていることもなく、ホテルの寿司屋ほどバカ高くもなく、8年前から時々訪ねています。



初めて一人で入った時は、外から店内が見えず、ドアを開けたら中は真っ暗で、ススキノのぼったくりバーか?ここは?と思ったのですが、普通の寿司と日本料理を出す店です。従業員は全員エジプト人。寿司職人もエジプト人が頑張っています。

よく頼むのが「食べ放題」の寿司で、一人1800円程。もう要らないと言うまで握ってくれます。

下の写真は、二人でオーダーした時のもので、第1ラウンド。




こちらは、第2ラウンドです。


この他、茄子田楽、ギョウザ、そば、うどん、焼き鳥等も取りそろえています。

2010年3月2日火曜日

客引き

今日職場からの帰宅時にドッイーのアルファ・スーパーマーケット付近で、久々に客引きに声をかけられたので、おさらいをしておきます。

イスマイールの地元の横浜でも、金曜の横浜駅西口鶴屋町方面や南幸町方面は客引きがウヨウヨしています。「カラオケ空いてますよ」とか「安くて空いてる居酒屋ありますよ」といういうパターン。付いて行ったらいい店だったことも少なくない。つまり、客引きの文句に嘘がない場合がきちんとあること。

そこで、今日のパターンの再現です。

1.注意喚起段階
親父:「コニチワ。アリガタゴゼマス(日本語で。ここから英語)。日本人ですか?」
私「はい」
2.信頼確立段階
親父:「ほんとに素晴らしい。日本人は素晴らしい人たち。私の親戚も・・・ドクター・・・工学博士だが、日本で働いたことがあって日本は素晴らしいと言っていた」
私:「・・・・・」
親父:「あなたは、♯♫◎♠○♧◇か?」
私:「なんだって?」
親父「あなたの、仕事はなんだ?」
私:「大学教授」
3.勧誘段階
親父:「それは素晴らしい。私も博士です。それで、あなたのホテルはどこ?」
私:「(アラビア語で)アパートに住んでいる」
親父:「アラビア語がお上手で。あの〜、私・・展示場があるのですが。名刺をわたすので、来てください。来て来て!」
私:「急いでいるので。お目にかかれて良かったです」

多分、親戚の話、親父が博士だということは嘘でしょう。それに、展示場じゃなくて「お土産や」でしょう。イスマイールが過去35年間に経験したバリエーションは・・・

注意喚起段階
「山本山」、「Are you Japanese or Korean?」、「バザールでゴザール」、「Where are you from?」等
信頼確立段階
「私のフィアンセは日本人です」「私の妹は日本へ嫁ぎに行きました」等
勧誘段階
「お店をやっているのでお茶をごちそうさせてくれ」「すごく安くていいお店を知っている」等

この手の呼び込みには、嘘があって誠意がない。嘘で儲けて幸福になれるのか?
だから私はきらいだ

いんちき客引きの親父、お兄ちゃん達よ!おまえ達のおかげで、外国人観光客は嫌な目に会い、エジプトの印象を悪くしているぞ。善良なエジプト国民に迷惑をかけているぞ。

言わせてもらおう。信頼確立できてないぞ!