(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年2月26日金曜日

学生の笑顔

日本語学科3年生の皆さんです。イスマイールは学生を名前で呼ぶのがポリシーです。理由を説明して写真をとらせてもらうのも早く名前を覚える秘策です。





















大学売店のピザに平伏

再びアインシャムス大学外国語学部前の売店MIDOでランチを買ってみた。
今度はマッシュルームピザ(150円)。注文してから、お兄さんがマッシュルーム、
ピーマン、トマト、チーズをピザ地にたっぷりとのせて焼いてくれる。食べてみたら、
おいしい!対費用価値は極めて高い。
日本の某国立大学の「きゃら亭」よ!見習ったらどうだ。


2010年2月24日水曜日

ムガンマで楽しくビザ更新

大きな声では言えませんが、今回の派遣ではエジプトに観光ビザで入国しました。空港で取得した観光ビザは1ヶ月で切れるので、更新しなければなりません。

そこで出向くのが、タハリール広場の巨大ビルディング、 
ムガンマ。。。
















ムガンマなんて恐ろしい名前だけど、「複合体、集合体」を意味する正則アラビア語のmujamma3 (3は有声咽頭摩擦音)のエジプト弁 mugamma3で、「政府総合庁舎」の意味です。
ビザ更新の2010年2月23日時点での最新情報を記しておきます。

正面玄関から入る際に保安のためにバッグはスキャンされます。担当者が必ず聞くのが「カメラがあるか」。館内は撮影禁止です。

事前準備として、パスポートの顔写真のあるページと、入国の際のビザと、現在有効のビザ(私の場合は該当せず)のコピーと、顔写真を持っていったほうがいいです。コピーと写真は正面玄関入って右側でも調達可能です。イスマイールは街中で済ませていきました(コピー1枚4円強、パスポートサイズ写真は8枚綴りが185円程、その場でやってくれます)。

まず2階に行き、壁側の机の上においてあるビザ更新申請用紙に記入し、12番窓口に(1)パスポート、(2)書類、(3)コピー、(4)写真を提出します。そこでイスマイールは、窓口のオバサンさんに、42番窓口に言って11.5ポンド(190円)の印紙を買って持って来るように言われました。42番に行ったらパスポートが必要だと言う。12番に戻って、42番にパスポートを求められたと言うと、そんなはずはないと、親切にも紙切れに11.5と書いて、これを持って42番に行きなさいと言う。42番に戻って窓口の名前を見ると「紛失パスポート」とある。印紙を買うのは43番でした。12番のオバサン・・・違うじゃないか。紛失パスポートのセクションでパスポートを見せろというのは一体・・・?

印紙を12番に持っていくと、オバサン、「2時間後に38番窓口」・・・。

2時間後に38番に行っても、まだ日本国の赤色パスポートは見当たりませんでした。一応窓口のオバサンには、嫌みにならない程度で「日本のパスポート、まだですか」と3回声をかけておきました。2時間後からさらに40分経って、オバサンの手に日本国パスポートが回ってくると則こちらを見て渡してくれました。新しいビザを見てびっくり。申請書に3ヶ月のビザが必要と書いたところ、もらったビザは入国の日から3ヶ月でした。私がエジプトを出国する翌日まで有効のビザでした。危なかったじゃないか。所要時間、しめて2時間40分。

実は、イスマイールがムガンマに行ったのは朝9時でした。だから早めに済んだと思われます。最悪のパターンとして、仮に、ムガンマ到着が10時以降で、バッグの中にカメラが入っていて入り口で預ける羽目になって、12番には10人の先客がいて、窓口にたどり着いたら写真とコピーが必要だと言われて、1階の写真・コピー屋は行ったら15人先客がいて、12番に戻ったら先客が増えていて、43番各窓口に行ったら15人くらいの先客がいて、12番に戻って先客が増えていたら、かなりのストレスが精神に加わると思います。また、38番窓口は午後2時半までなので、翌日へ持ち越しとなる可能性があります。そうなったら、「だから」エジプトはひどい、ムガンマはきらいだ、となりかねません。


しかし、エジプトに来る前にイスマイールは外国人客員研究員をお世話して、自ら入国管理局横浜支部まで、そのかたの文化活動ビザの申請にいったのですが、ムガンマのほうがましでした。日本在住の外国人の気持ちになれます。



2010年2月23日火曜日

仕事場

日本では何台あるかもわからないコンピューターに囲まれて仕事をしていました。ここカイロでも仕事場は大事。人間、異境の地に移っても、そこで少しでも慣れ親しんだ環境を再現するもの。

これは、アパートのダイニングテーブルを改造した仕事場です。MacBookとCanon iP90のどちらが壊れてもオシマイです。特に、MacBookよ。アップルストア渋谷のジーニャス・バーから2回も工場修理に送られたいわく付きの製品よ。しっかり頼むよ。
















こちらは、アインシャムス大の教員室です。ついたての裏の空間を、学科責任者のM先生と共有しています。日本人の先生方が7名いらっしゃいます。Y先生は数年来の知りあいです。他の先生方とはこれからお近づきできることでしょう。M先生はとても優しくていい人。Y先生も知的で感じのいい人。この「普通」にいい人というのが、日本の職場では少ない気がします。
















外国語学部の前にある売店で買ったランチです。ホットドッグみたいのは、パンに肉をはさんだシャワルマというアラブのスナックで133円。オーストラリア国立大学勤務時代は、しょっちゅう食べていたから嫌いなはずなし。ドリンクは1つ41円。


2010年2月20日土曜日

拙宅のある通り

まだ写していませんでした。写真中央の建物の1階が拙宅のあるビルです。
写真で見ると結構きれいですが。

ピラミサホテルの中華料理

今日は日曜で休日なので、アパートのベランダに落ちているグアバの枯れ葉を掃除してから、近所の5つ星ホテルのピラミサにランチをしに行きました。アパートから歩いて5分以内です。

ネットで調べたら中華レストランがあるという旅行情報HPもたくさんあったけど、行ってみたら「Fee Choice」というイタリアン・中華・インド料理を堪能できるというレストランでした。アラブ人は概して辛いものが苦手。だからオマーンのカレーは、現地風の辛くないのと本場インド風の2種類がある。ここエジプトでも流行っていないせいか、ピラミサのインド料理は日本より高価。エジプトにおけるイタリアンの腕前はそこそこ水準が高いとわかっているし、初志貫徹して中華を頼む。シェフズ・サラダ(300円)とホット&サワースープ(330円)とチャウミン(416円)をオーダー。メニューは、欧米でいわゆる中華と呼ばれている品揃え。

シェフズ・サラダは、サラダじゃなくて、野菜を甘酢で和えたもの。見た目はキムチにほど近い。中華じゃないが、それなりに美味しい。ホット&サワースープは、酢辣スープを目差したもので、この3点の中では本物に近いと言うべきか。相対的にだが。チャウミンは焼そばを目差したものだが、一番中華の味から遠く、漢人が食べたら怒るだろう。

もともと中華料理の本場の味指数は中東諸国では低いもの。やはり華僑や華人が多く住んでいるマレーシア等の中華の水準には惨敗。しかし、日本のエジプト料理もこんなものでしょう。

ピラミサホテル。アパートのすぐ裏にあるとは今日まで知りませんでした。

2010年2月19日金曜日

カイロのストリートマップ

カイロの地図と定番といえば、カイロアメリカン大学(AUC)出版の「Cairo Maps: the Practical Guide」。ところが使い勝手はすこぶる悪い。掲載されていない地区が多すぎるし、ページとページのつながりが悪いんです。例えば、自宅からA地点までの道をたどろうとする場合、ページの端まできて他のページに移ると、今までたどってきた道がどれかわかりずらいんです。

そこで、インターネットにもつながったところで、iPod TouchにNetworking 2.0社の Cairo Offline Street Mapをダウンロードしてみました。¥600円です。全地区を網羅しているので結構使えます。

エジプト、クリーニング屋さん事情

アパートの前にあるクリーニング屋「モダン・ランドリー」をはじめて使ってみました。

Yシャツ3枚とジーパンを頼んで275円位です。午後4時に頼んで、仕上がりが翌日3時ですから、日本の自宅近所の中川駅のクリーニング屋より早いです。明日になってみなければわかりませんが。

下の注文票を説明します。アラビア語は右から左に書くので、右上から見てください。6列ありますが、右から言うと「品番」「品名」「数」「洗濯とアイロン料金」「アイロンのみ料金」「計」となります。洗濯のみはないのか?

値段を1番から9番まで紹介します。1エジプトポンドは、16円で換算してください。

スーツ(3ピース)£15
スーツ(2ピース)£12
冬物スーツ    £12
上着のみ     £ 8
ズボン      £ 4.5
シャツ      £ 4
シルクシャツ   £ 5.5
ネクタイ     £ 4
コート      £15より



2010年2月18日木曜日

ネット開通への道!!

まず、アパートの電話回線が、ハード上だか手続き上だかの理由で使えなかったので、大家に直してもらいました。ここまでが数日間。

それと重複してSmartGroupというプロバイダからムハンマドと名乗る男がやってきてので、これでネットがつながると思ったら、Thompson製のルーターをおいていきました。おいてっただけ。次にムスタファという若者がやってきて数時間ルーターと格闘して結局Wi-Fiが使えない。

現地友人のアーデルさんも息子と一緒に応援にかけつけてくれました。
















結局、ルーターが不良品という結論で、翌日は同機種の新品をもってムスタファさん参上。2時間の格闘後、やっぱりダメ。TP-Linkのルーターを使おうと結論。そして今日やっと開通。イスマイールは1日早退2日欠勤という犠牲をはらいました。

ネットにつながってこんなに嬉しかったことはない。自分へのご褒美に、これからザマーレクのJO SUSHIへ寿司でもつまみに繰り出そう。


見よ、これが家賃月57800円の拙宅の応接間だ!趣味には賛否両論あるだろうし、陽当たりが悪くとも、古くても、住めば都よ。







2010年2月15日月曜日

ネット接続ままならず

アパートでネットを使えるようにする件は、その後日に日に進展はあるもののまだ出口は見えていません。今はか細く受信できる誰かの電波を拝借して書いています。不安定でかすかな電波で、切れたらお終いなので、ちょっとだけ書きます。写真のアップなんて無理です。

携帯電話は確保しました。マレーシアで買ったSIMロックなしの携帯に、エジプトのVodafoneのSIMカードを入れてプリペイドのポイントをリチャージするだけという簡単な作業。日本の固定電話、携帯電話への通話ももちろん可能で、日本からの受信もできます。ちなみに、日本との通話料は1分間80円くらい。高いけど、ホテルや日本の国際携帯のローミングよりは格安。ネットにつながったら、スカイプでただのテレビ電話ができるのに。

2010年2月11日木曜日

カイロに到着したものの・・・

6日(土)に成田から、ソウル仁川、タシケントを経由してカイロに着きました。翌日にはアパートを探し契約したのですが、大家の当初の話と現実が食い違っていて、電話回線を使ったインターネットの契約が非常に困難な状況。私の前に入居していたサウジ人が契約していたプロバイダーを大家がわかっていないのが原因。このままでは1ヶ月近くかかりそう。大家に何とかしてもらうか、どうにもならなかったら、アパートを解約して他へ移るしかありません。今はメールをチェックしに、ナイル中洲のザマーレクのインターネットカフェに来ています。嗚呼、頭が痛いけど、なんとか解決しなきゃ、この問題。