(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年4月21日水曜日

アインシャムス大学大学院生

今日は、日本語学科大学院1年生を紹介します。前列左から、ファトゥマ、ゼーナブ。後列左からレニー、イスマイール、ミナです。アラー君もいますが今日はお休みだったので後日アップ予定。総勢5名のうち、コプト教徒が3名。ムスリム2名。コプト正教会はキリスト教の由緒正しい東方教会の一つで、エジプト政府の公式発表では人口の1割程度となっています。でも、本当は明らかに1割以上でしょう。人口の1割以上と言ったら、もはや少数派として扱うには多すぎる比率。エジプト人=ムスリムというステレオタイプはまずいんじゃないですか。また、米国発のインチキ情報の「文明間の衝突」は、キリスト教=西洋VSイスラーム教=中東なんて言っているけど、いかに米国の政権に都合がいいようにねつ造された図式かがわかります。

ど真ん中のゼーナブ嬢は、猿が好きで、カイロ動物園へわざわざ行って猿を鑑賞する面白い人物。



アラビア語を母語とする22カ国の中でも、エジプト人はとびきり明るい性格が信条。



レニーは、日本語のピッチアクセントに興味がありますが、外国人訛りに誇りをもってください。


ミナちゃんは、ハスキーなガラガラ声の好青年です。いい奴です。この下に衝撃の2年前のミナちゃんが・・・・!!


学部生時代のミナちゃんが中央付近に見えます。このクラスは、2年前にイスマイールがアインシャムスを訪れた時の学年混合クラス。前列には、現在4年生のモーメン、サラがいます。ミナちゃんの向かって左は、マナールとマルツィンか?ミナちゃんの右は、オラさん?


おまけに、2008年の大学院生です。うち何名かは、大学助手になって立派に活躍しています。「イスラーム圏では女性が社会進出していない」って?誰かが意図的に流した誤情報です。どこの国とは言いませんが、「中東に民主化を!」と他人にちょっかい出す前に、勝手に他人の国に侵略して戦争を始めて儲ける、その伝統的手口を止めろ!!

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