(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年4月20日火曜日

カイロ大学教員クラブ

今日はカイロ大学日本語学科長のカラム教授とマーヘル准教授と夕食をご一緒しました。場所は、カイロ大学教員クラブ。普通の人は入れません。場所はナイル河畔の一等地。カイロ大は、この他にも2つのクラブを持っています。

今日は日中は40度近くまで気温が上がったのですが、ナイル河畔は結構涼しいです。
















昼間の喧噪が嘘のようです。


向かって左がマーヘル先生、右がカラム先生です。イスマイールは、チキンとヨーグルトサラダとご飯の葡萄の葉巻を頼みました。マーヘル先生におごっていただきました。彼とは5年前にカイロ大学でチームを組んで言語学の講義を担当しました。マーヘル氏はまた日本語辞書の著者でもあります。カラム先生はアラブ圏初の日本語教授。1970年来の知りあいです。いやあお互い年取って毛が薄くなった(失礼!)。今月29日のカイロ大研究会に遊びに行くと約束して別れました。感謝。ちなみにイスマイールの手がまるで乾杯しているように見えますが酒ではないので念のため。

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