(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年3月26日金曜日

カイロのアジア料理

全般的に言って、豚肉を使わないせいでしょうか、カイロのアジア料理の質は高くありません。その中でも、比較的人気の2店を紹介します。

まずは、スフィンクス広場(アハマド・オラービー通りの起点)Amoun Hotelの地下にある韓国料理のPaxy。ここは、無料の韓国風お通しというか突き出しの質が高いです。白菜キムチや大根キムチ(ガグデギ)はなかなかです。勿論お代わりもできます。















次は、郊外のマアーディーとカイロ中心地のセミラミスホテルにある、タイ料理店 Bird Cageです。こちらの料理は日本並の値段になりますが、アジア料理の食材の入手が難しいエジプトで、エジプト風ではなく東南アジア風の味が出ています。メニューには、各品の辛さが辛子の数で表示してありますが、タイ人には物足りない辛さでしょう。ランチ時には、スープ、前菜、主菜、デザートのチョイスがある「BENTOメニュー」がお得です。

こちらは、前菜のタケノコのサラダです。カリカリのビーフがおいしいです。
















あえて、タイ料理ではなく、マレーシア料理を頼んでみました。もともと、どんな料理でもエジプト風になりがちなエジプトで、ここのシェフはタイとマレー料理の区別をどうつけているか。

むむっ、マレーシア風カレーは、さらさらの辛さとショッツル風味が、なかなかのマカナン・ムラユの雰囲気を醸し出しています。

















こちらはマレーシア風やきそばです。マレーシアやシンガポールで出しても、現地人が怒らない範囲の仕上がりで、クワイイス(エジプト弁でGood)。でも、これらはマレー半島では屋台料理でお値段も十分の一なんですけど。

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