(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年3月20日土曜日

ドッイーの町

アパートのある「ドッイー」は、カイロ在住日本人には「ドッキー」と呼ばれています。これは、「ドッイー」のローマ字表記「El Dokki」から定冠詞の「El」を無視したかたちに端を発します。ところが現地カイロ人は、「イッドッイー」と発音します。これは「k」の部分の子音が、正則アラビア語では本当は「q」の音で、エジプト人はこの音を声門破裂音(アッと言う時のッの音)で発音するからです。

まずは、カイロ市営地下鉄のドッイー駅です。
















乗車運賃は一律1ポンド(16円)です。最近一部の路線で規則が変わり、車両中央部扉は乗車専用、両端の扉は降車専用となりました。守らない人もいます。

こちらは、大通りの風景です。特に高級な地域ではありませんが、いろんなお店があって便利です。















こちらは横丁。

香辛料屋さんです。東南アジア諸国やインド亜大陸とはちがって、アラブ諸国はチリ文化圏ではありません。エジプト人も辛いものは苦手です。


















100%天然果汁のジュース屋さんです。



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