(浜田青陵 著「エジプト雑記」文藝春秋、昭和4年より)
カイロの騷がしい埃の町、出迎へて呉れた案内者サラーも宿屋の感じも、私達に所謂「オリエント」の惡い方面ばかりを印せしめた。此の遊覽地本位の市の、旅客に接する土人と埃及居住者とは、「ホテル」の番頭、給仕人、案内者、商店員と言はず、凡てがたゞ出來る丈けの利益を短時間のうちに占めようと考へ、其の極禮儀や節制をさへ失つてゐるらしく、此の金錢關係以外に、我々と彼等との間に何等人間的の交渉は成立してゐない。

2010年8月9日月曜日

リビアに行かなかった

航空券もホテルも全て予約済みで、ビザまでとったのに、出張は中止となりました。リビア側と大学との交渉がうまくいかなかったためです。リビアでの用務の後はエジプトにも寄る予定だったため、このブログで出張の全容を紹介することを楽しみにしていたのですが、残念。

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